光回線は通常は1回線あれば十分ですが、複数回線を契約することも可能です。
一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここでは2回線以上光回線を契約するメリットやデメリットをまとめました。
複数の光回線を契約する意味とは?
光回線インターネットは1回線だけで十分です
まず基本的なこととして、確かに通常の用途であれば1回線で十分だというのははっきりさせておきましょう。
家族が複数おり、パソコンやタブレット、スマホなどを複数台同時にインターネットに接続することはもはや珍しくも何ともないでしょうが、これは回線が複数必要というのとは全く異なる次元の話です。
1回線だけであっても有線LANケーブルを複数引いて複数台のパソコンを同時にインターネットに接続するのは可能ですし、無線LANにすればそもそも複数のケーブルを引く必要もなく、複数台のデバイスを同時にインターネットに接続できます。
接続機器によっては、最大同時接続台数が規定されているものもありますが、これはあくまでも機器の側の容量などの問題であり、回線が1つしかないことに主たる原因があるわけではありませんし、最大接続台数の規定があっても例えば2台などではなく5台というようなことであれば、通常の家庭における通常のインターネット利用においてはまず問題となることはないでしょう。
何のために複数の光回線を契約するのか?
では、複数回線を引く必要がある場合とはなんなの?と、疑問が生じると思います。
これは主に機器とかデバイス、接続台数などの問題で2回線を引かざるを得ないというような話ではなくて、本来であれば2つの回線を別々に引き、契約も別々に行うのが普通であるケースにおいて、もしも事情が許すのであればそれら複数をまとめると割引などのメリットが受けられるというような場合でしょう。
メリットは?
回線の負荷が軽減
使用回線が分かれるため、回線への負荷も減らせます。
同じプロバイダや業者を契約していると、結局おなじ機器を経由してデータ通信することになってしまいますが、たとえばauひかりとNURO光というように別の業者であれば快適さはあがるでしょう。
料金負担が明確になる
2世帯住宅のケース
よく分からないかもしれませんので具体例を挙げますと、2世帯住宅のケースが考えられます。
もちろんこの場合であっても2回線引くことが絶対ではありません。
1回線だけ引き、2つの世帯の全員で共有利用することも十分に可能ですし、そのようにしている人も多いでしょう。当然ながらその場合は1回線分の料金となります。
ですが、2世帯で暮らしている以上、お金の面で曖昧な点を残しておきたくないと考える人もいます。
1回線だけの契約にして共有利用した場合、支払いはどうするのか、という問題が生まれます。
片方の世帯だけが100%負担、又は完全折半ならば話も早いですが、突き詰める人は人数割で考えるとか、インターネットに接続する機器の台数割にするなど、世帯同士で納得できない点が出てきてしまうこともあり得ます。
そんな細かいことをわざわざするよりも、いっそのこと各世帯で別々に回線を引いたほうが楽、と考える人もいるわけです。
その前提に立った場合には、2回線を引くことも十分に可能ですし、複数割引というメリットもあるという話になるのです。
デメリットは?
当然ながら工事代や利用料金が別であること、それぞれで費用が発生することですね。
もちろん解約時も同様です。
複数の光回線を契約するには?
実際に引くための方法としては簡単で、それが可能かどうかプロバイダに問い合わせることになります。
可能なこともありますし、設備の関係で難しいとして断られてしまうこともあるでしょう。
2世帯住宅の場合は建物としては1つでしょうし1回線で済ませている人も多いでしょうが、別の例として単身赴任の人がいる場合とか、別住まいをしている学生がいる場合なども考えられます。
このような場合は1回線で済ませるようなことは不可能であり、それぞれの場所でインターネットを使いたいのであれば別々に回線を引くしかありませんが、これを複数回線としてまとめることにより割引を受けられるというメリットがあります。
住所が別々だというのは根本的な障害にはなりませんから、このようなケースであってもまとめることは可能です。どちらかというと、2世帯住宅のケースよりはこちらのケースの方が多いかもしれません。
以上が複数回線を引く方法やメリット、デメリットのおおよその内容になります。
複数回線引くときの注意点
なお、割引とは言っても、2回線を1回線分の料金で引けるというようなことはまずありませんので、とくに必要でもないのにわざわざ2回線を引くことは料金面では間違いなくデメリットになりますから注意しておきましょう。
また、当然のことではありますが、契約である以上は複数の回線のそれぞれについて当事者が同じである必要があります。
プロバイダが別々の光回線2つについて1つにまとめたいというようなことはできません。
同様に、たとえば2世帯住宅について、1回線は親世帯が契約当事者となり、もう1回線は子世帯が当事者となるようなこともできません。
お金の支払いを誰がするかの件とは別に、当事者となる人は同じである必要があります。
これは単身赴任とか大学に通う子供のようなケースであっても同様ですから、併せて注意しておきましょう。
まとめ
本来なら不必要な光回線の複数契約についてまとめました。
契約方法はやってくれるか業者に聞くだけです。そのときなぜなのか事情を聴かれるかもしれませんが、業者側には契約回線数が増えるだけなのでメリットでしかありませんし問題ないでしょう。
あとは契約者側の事情しだい。
たとえばシェアハウスで付属のネット回線に不満があり住民が独自に光回線を引く、といった事情があるなら必要になりますね。もちろんオーナーの許可は必要ですが。
なにはともあれ、特殊な事情であることは変わりありません。