光電話にしようか迷っているとか、セールスを受けているという人もいると思いますが、従来利用しているアナログ電話との違いや仕組みについてある程度は理解しておくと、あとで後悔することがなくなります。
ちょっとだけでも知識を持っておかないと受けられるメリットも受けられなかったり、デメリットばかりが目立つということにもなりかねません。ですので、乗り換えを考えている際の注意点としてここで簡単に紹介しておきます。
アナログ電話と光電話を比較
光電話とは?
光電話というのは、音声データ通信のために光回線(というか光ファイバーケーブル)を用いるものです。
アナログ電話とは?
アナログ電話というのは、言ってしまえばごく普通の銅線ケーブルを用いて通信することになります。
ただこれだけのことであれば利用者にはとくに何の関係もないことですが、もちろん利用者に関係する違いもあります。
光とアナログの違い
利用料金が違う
もっとも大きなものとしては、やはり利用料金ということになるでしょう。
アナログ電話の料金
基本料金
アナログ電話は、基本料金としてだいたい月額2000円かかります。
これは電話を引いて利用可能な状態にしているだけで毎月かかってくるもので、いわば設備の維持管理費とでも呼ぶべきものですね。
通話料金
そして、利用料としては市内通話で3分10円弱がかかりますし、市外など距離が長くなればなるほど料金も高くなるようになっています。もっとも高い場合ではこの10倍程度になっていることでしょう。
光電話の料金
基本料金
光電話の場合、基本料金は月額500円程度で済みます。
通話料金
通話ごとにかかる料金についても、市内に関しては従来の電話とほとんど変わりがないものの、距離が遠くなるにしたがって高くなるなんてことはなく、全国一律の料金体系になっているのが大きなポイントです。
料金は光電話が圧倒的に安い
この料金体系を考えると、基本料金だけでも大幅に安いため、どんな人であっても導入するメリットはありますし、遠距離通話が多い人であればなおのことメリットは大きくなります。
なぜ光電話料金は安い?
ところで、光電話の場合、どうしてこれだけ安い料金に設定できるのか、何か裏があるのではないかと思う人もいるかもしれません。この秘密としては、インターネットと回線を共通利用できるということが大きな理由となっています。光回線ケーブルは通信容量が極めて大きいため、電話のみならずインターネットもあわせて使うことができ、インフラを共同利用できるためにそれぞれで見ると安い料金でサービスを提供できるようになっているのです。
しかし、メリットばかり主張していると業者の手先みたいに思われそうなので、デメリットについても触れておきますね。
光電話のデメリット
一部の電話番号が使えない
光の場合で考えられるデメリットとしては、一部の電話番号が使えないということが挙げられます。
たとえば時報の117番、天気予報の177番の他、伝言ダイヤルや一部のフリーダイヤルなどの中にも通話できないものがあります。
これらの通話できない番号があることは不便に感じる人、不安に思う人もいるでしょうが、必須かと言われるとそうでもないことが多いのではないでしょうか。時報や天気予報など、今やそれを知るための手段はいくらでもあるでしょうし、いまはスマホですぐにチェックできますからね。
また伝言ダイヤルやフリーダイヤルなどそもそも使用するつもりもない人も多いはずです。
なお、110番の警察とか119番の消防や救急は問題なくつながりますので安心してください。
コストを抑えられることのメリットのほうが大きいと思う人が多いのではないでしょうか。
停電時に電話が使えない
電話機の仕組みをよく知った人が挙げることとして、停電時のことがあります。
アナログは停電してても使用可能ですが、光電話は違うんです。
昔使われていたようなダイヤル式の黒電話は、そもそも電源コンセントにはなんら接続されておらず、停電時でもまったく問題なく利用できます。このことを利用した推理小説のトリックがあるくらいです。
ところが光の場合そうではなく、停電になると使用できなくなってしまいます。昨今の災害の多さを踏まえると、これはちょっと気になるかも?という人がいても不思議ではありません。
ただ、実際問題としてこの点はたいした差にならないと考えられます。
というのは、昔の黒電話ならいざ知らず、今のアナログ電話機の場合、電源コンセントにつないでいないと利用できないものがほとんどだからです。それだけ電話機にいろいろな機能が付随されている結果として、電源なしでは動作しないようになってしまっているんですね。
アナログ→光電話の乗り換えは問題なし
乗り換えるとき、いま使っている電話番号が使えなくなることはないか気になる人もいるでしょう。
この点に関しては問題ありません。アナログ電話から光電話に乗り換える場合、それまで使っていた電話番号はそのまま引き継ぐことができます。
ただし、光回線→光回線に乗り換えるときは注意しなければいけません。
詳細はこちらで
⇒光回線は電話番号そのままで乗り換え可能?
複数回線もOK
なお、なんらかの理由があって電話を2回線引きたいとか、すでに引いている人もいるかもしれませんが、アナログで2回線が可能であるのと同様、アナログ1回線と光1回線とか、光だけで2回線ということも可能です。当然のことですが2回線を利用する場合、電話番号は別のもので料金も増えますます。
まとめ
アナログ電話と光電話の違いについてまとめました。
いまは光回線のインターネットを契約している世帯がほとんど。国の発表によると3000万世帯以上で契約されているようです。
ガラケーやスマートフォンの普及で、アナログ電話だった公衆電話も数がどんどん減っていますし、これから新規にアナログ電話を契約する人はほぼいないでしょう。
とくにアナログを契約するメリットもないので、素直に光電話にしておくほうがいいですね。