ここでは光回線契約時に選べるプランの中で、集合住宅向けマンションタイプについてまとめています。
マンションタイプの光回線とはどんなもの?
マンションなど集合住宅に住んでいる人なら経験済みかもしれませんが、インターネット環境の普及によってマンション住まいの場合、最初から光回線などの固定回線が整備済みなパターンも多いです。
そのためアパート・マンションに住んでいる人は原則、整備されている光回線を使うことになります。
これは賃貸マンションに限らず、分譲マンションでも建物に整備されている光回線しか利用できないため、個人で好きな業者を選ぶことができなかったりします。
そこで実際にアパートやマンションなどの集合住宅で、光回線マンションプランを利用する場合のメリットやデメリットを簡単に紹介しておきます。
マンションタイプのメリット・デメリット
デメリット
まず部屋数が多いマンションでは、回線を共有するためどうしても通信環境が不安定になったり、速度が遅くなってしまうデメリットが挙げられます。日中は比較的速い回線であっても、多くの利用者がインターネットにつなぐ夜間などは回線が不安定になることも珍しくありません。
また上で触れたように個人で回線を選んで契約できないこともあるので、光回線をどうしても利用したいなら最初から回線工事をしている集合住宅を選択するようにしましょう。
ほか、一戸建て向けプランより基本的に低速です。ほとんどの光回線業者が提供している戸建向けプランは最大速度1Gbpsとなっています。さらに最近だとNURO光やauひかりが10Gbpsなんていう世界最速のプランもでています。
ただし、マンションタイプではその多くが100Mbpsといった10分の1以下の通信速度となっています。
マンションプランはどうしても不自由な点もでてきますが、利用することで得られるメリットもたくさんあります。
メリット
最大のメリットは料金が安く済むということです。一般的に戸建ての住宅が1ヶ月に契約する回線料金は5000円が平均です。しかしマンションプランなら1ヶ月で約3500円なので、戸建てにくらべて1500円も安く済ませることが可能に。1年換算では18000円の差額となるため、できるだけ費用を抑えたいと思っている方にとってかなり魅力的な内容です。
また導入済みマンションなら工事費用が不要で、入居してすぐにネットが使える点も大きなメリットの一つです。
マンションタイプの仕組み
集合住宅の場合使用されている光回線はマンションプランが適応されていて、共有スペースにインターネット回線を引き込み、スプリッタという回線を分割する装置で各部屋に配線しています。事前に許可された建物の内部に配線するため、大がかりな工事が必要となります。
そのためこれから引っ越す場合でマンションを選ぶときに気をつけたいのは、そのマンションのインターネット環境の状態です。
マンションのインターネット環境を知ろう!
マンションにはおおむね次の4種類に分類されます。
- インターネット対応物件
- インターネット完備物件
- インターネット付き物件
- インターネット無し物件
それぞれの特徴を解説していきます。
インターネット対応物件
一番多いとされているのが「インターネット対応物件」です。インターネット対応物件は、あらかじめインターネット回線が共有スペースまで整備されている物件で、ネットを利用する際には自宅までの回線引き込み工事を行えば問題なく使用することができます。
また最近ではフレッツ光回線がひかれるマンションが増えており、光コラボを利用することが可能になり速度や料金などよりお得なサーボスを選択することが可能になります。
インターネット完備物件
より高いインターネット環境を求めるなら「インターネット完備物件」がオススメです。この物件は通常の対応物件とは異なり、インターネット回線が各部屋まで整備されているタイプなので、個人で回線工事を依頼する面倒が一切ありません。新しく立てられているマンションの多くがこの整備タイプなので、集合住宅全体で契約しているマンションプランに追加してもらうことで、入居時からすぐにインターネットが利用できるメリットがあります。
反面回線を共有するのは嫌だから、個人で回線契約をしたいと考える方には向いていないので注意が必要になります。
インターネット付き物件
インターネット付き物件とは、マンションやアパートの管理者が全室のインターネットを一括で契約している物件を指し、入居時にインターネットへつなげるために必要なルーターや、接続時のIDは渡されます。後は使用するモバイル機器にパスワードを入力することで、インターネットをすぐに使用出来る点がメリットです。
自分で回線契約を一切行う必要がないので、面倒な契約はパスしたいという方や、その日からすぐにネットを利用したいという場合に向いており、ウィークリー・マンスリーマンションなど短期入居専用のマンションではこの方式が利用されていることが多いです。回線利用時にかかる料金は、家賃や管理費とまとめて請求されるようになります。
インターネット無し物件
最後のインターネット無し物件は、建物に一切ネット環境が整備されていない物件を指します。光回線整備がされていない場合は光回線のマンションプランを利用することが出来なくなるので、自分でどこにするか探して選び、管理会社や大家さんに確認をとって許可をとり専用の回線工事を行う手間がかかるデメリットもあり。
このようにアパートやマンションによって回線整備は大きく異なり、特徴があるので賃貸物件を探す場合や、分譲マンション探しをする際に、回線整備の特徴もきちんと把握しておくと後でインターネット関係のトラブルが起こる心配がなくなります。
まとめ
光回線の集合住宅向けマンションタイププランについてまとめました。
最初から整備されている場合に選べないデメリットもありますが、戸建向けより安いのは魅力ですね。
マンションでも1階や2階など低層階なら戸建向けプランを契約できることもあるので、ネット環境の快適さを求めている人は検討してみましょう。