新築一戸建てでインターネット回線を契約するなら、基本的には「光回線」を選ぶことになります。
たとえば「ADSL回線」など光回線以外の選択肢がないわけではありませんが、コスト面においても通信速度においても光回線を大幅に下回ってしまうため、現状利用するメリットがありません。
なのでいきなり結論ですが、光回線を契約するという前提で話を進めていけば問題ありません。
ただ契約する前の最初の壁が「どこの(何の)光回線サービスを選ぶのか」になってきます。
せっかくに新築一戸建てに住むんだから、インターネット環境も快適に気持ちよく使いたいはず。
そこでどういう部分に注意して選ぶといいのか?見るべきポイントを解説していきます。
新築一戸建ての新生活を快適にする光回線の選び方
近年のネット環境はほとんどが光になっています。総務省発表データによると4000万世帯ほどが契約しているようです。
そのためインターネット=光という認識はかなり広まっていますが、光というのはあくまでも通信手段(光ファイバーケーブルを媒介したもの)を指しているに過ぎません。
同じように光ケーブルを利用としたインターネット回線サービスもいくつか存在しているんですが、その中でも「どこの通信事業者を利用するのか」という違いもあります。
いまはいろんな業者がテレビやインターネット上で宣伝広告しているのをみかけます。
回線業者にはどんなところがある?
たとえば有名どころでいうと「auひかり」「フレッツ光」があります。ほか大手キャリア「ドコモ/ソフトバンク」も光回線を提供していますが、以前から良く利用されていて知名度も高いものとしてはこの二つでしょう。
スマートフォンユーザーのシェアは拮抗している状態といえますが、固定回線(光)のシェアには比較的大きな差があります。また、近年大きく注目されている「NURO光」という選択肢も増えたことにより、より熾烈な争いが繰り広げられています。
どこを選ぶか?は、まず安さ・速度・評判の3拍子揃ったNURO光が最有力候補です。
NURO光の魅力は?
たくさんある業者のうち「NURO光」に関しては利用できる環境が限定されているので注意しましょう。2018年になり中部、関西エリアにも拡大したものの、関東圏含め3地域のみ選択可能なので東北やそれ以外の地域では選択肢から除外せざるを得ません。
ほかの光回線に比べ料金が安く、なおかつ通信速度が速いのが魅力ですが、地域限定という点に注意が必要です。サービスエリア圏内ならここを選ぶ優先度は一番高いんですが、まずは対応エリアかどうか?がカギを握ります。
ここは公式がキャッシュバックキャンペーンに力を入れているのもいいんですよね。
他のサービスは公式じゃなくて代理店が特典に力を入れてお客さんを集めてるんですが、NUROは公式の特典が強いので安心して申し込めます。
残念ながら新築一戸建てを建てた地域がNURO対応エリア外だったなら、次に検討したいのは「auひかり」です。
auひかりの魅力は?
こちらは全国でサービス展開しているので、よほど田舎に住んでいるのでなければ契約できる可能性が高いところ。評判もNUROほどではありませんが高めです。
2018年に入ってからNUROと同等の最大10Gbpsプランも始まりました。関東の一部都県限定ですが、こちらは現在一戸建て専用なので新築一戸建て住まいの人にもピッタリ。新築で新サービスってかなり気分いいんじゃないかと。
料金は普通ですが、auスマホユーザーならセット割引もあるのでNUROに近くなるでしょう。
auひかりもダメ!って人は、地域別に満足度ランキングが高いサービスをまとめた記事を御覧ください。
光回線の速度について
現在の通信速度は「ギガ」を単位として採用していますが、少し前までは「メガ」を単位にしていました。単純計算で1000倍の差があるわけですが、それだけの違いがあるからといって明らかに実感できるほどの差が出るとは限りません。
もし仮に、現在使用している回線がADSLで光に変更するということならば明らかな速度変化を実感できると思いますが、同じ光回線(500メガから1ギガなど)の場合はなんとなく早くなったかも?と感じる程度でしかないことも多いです。
というのも、これは本回線の通信速度が速くなっているだけなので、それによってすべての状況における通信速度が速くなるわけではないからです。
広告の速度(1Gbpsなど)と実測値がぜんぜん違うのはなぜ?
外から室内に引き込んだ回線を使った接続(有線接続)の場合は理論値に近い速度まで出せる期待が持てますが、Wi-Fiなどを使って室内で利用する場合には半分以下の速度しか出ないこともあります。
これは、有線接続と無線接続の違いも関係していますが、もう一つ「ルータの性能」も重要です。
Wi-Fiルーターの性能
ギガの速さで通信可能な回線を利用していたとしても、そこから繋がっているルーターが500メガ程度の速度までしか対応できなければ、最終的な速度は500メガになってしまいます。
もっとも、限界値500メガの状況における500メガ速度と限界値1ギガの状況における500メガでは意味合いが異なりますが、それでも単純に速度だけを比較すればほぼ変わりません。
ルーターにはそれぞれ対応できる速度帯が設定してあり、その範囲(限界値)までしか速度を出すことはできません。物理的にそれ以上の速度に対応することができないのでムリなものはムリですが、元となる回線の速度が速くなったときにはルーターやそこにつながる末端機器の対応速度も高める必要があることを覚えておきましょう。
もしギガ速度対応の回線を引き込んだとしても、使用している機器がそこまでの速度に対応しておらず、しばらく買い替える予定もないのであれば、速度よりもコスト面のメリットを優先して選ぶこともできます。すぐに速度対応機器を買いなおすのであれば最高品質の回線を契約するメリットはありますが、その辺も良く考えてから決めることが重要です。
まとめ
明るい未来が待っている新築一戸建て向けにおすすめのインターネット回線について紹介しました。
新築一戸建てを購入している時点で長くその場所にいることがほぼ確定していますし、何よりも「誰かが家に居続ける可能性が高い状態」になる以上、長く付き合っていける通信事業者を優先する考え方もあります。
具体的にどこがオススメか?と聞かれれば上で紹介した光回線業者ですが、たとえば「スマートフォンを利用しているキャリア」という理由で選ぶのも選び方としてはありです。
とくにこういう状況では「請求が一括にできる」「ポイントがたまりやすい」「支払いの管理が楽」などのメリットがあるので、長く利用すればするほど大きなメリットが生まれやすくなります。
ドコモスマホならドコモ光がおすすめ。
参考記事
⇒ドコモ光(GMOとくとくBB)が評判いい感じ
auならauひかり、ソフトバンクスマホならNURO光でセット割引があります。
今後も速度の変化などは常に起こり得るでしょうが、どこを利用していても同程度の性能にはなります。「気に入っている」という理由で選ぶのも1つの正しい選び方ですね。