ここでは光回線サービスで大きなシェアを持っている2つのサービス「NURO光(ニューロ光)」と「ソフトバンク光」を比較していきます。
NURO光とソフトバンク光ならどっちがいい?
主な通信速度の違いは?
NURO光とソフトバンク光は、主流となっている通信速度で比較すると前者が最大2Gbps、後者は最大1Gbpsです。
料金プランを比較
料金プランは、NURO光の戸建てプランが5千円弱、マンションタイプは2千円台からです。
対するソフトバンク光は戸建てプランが5千円台前半、マンションタイプだと4千円弱となります。
料金プランだけの単純比較だと、戸建てプランの場合、両者の差は500円ほどです。
NURO光のマンションタイプは、料金に幅がありますから、単純に比較するのは難しいでしょう。
ちなみに料金に幅があるのは、建物内における利用者数によって月額料金が変わってくるのが理由です。
1マンションあたり10名以上の利用でかなりお得になりますから、入居者数の多い建物ほど有利です。
とはいっても、10戸以上ある規模が大きめなマンションで10戸以上がNURO光を契約するとなるとかなり難しい条件ですし、現実的には期待できないですね。
契約可能な提供エリア
ソフトバンク光の提供エリア
通信速度が速く料金もお得にできるNURO光ですが、サービス提供エリアに関してはソフトバンク光が有利です。
ソフトバンク光は日本の光回線サービスの大元であるフレッツ光の回線をそのまま利用する光コラボレーションなので、ほぼ全国で契約できます。
NURO光の提供エリア
こちらは関東圏と関西圏の都市部が中心で、中部地方、九州の一部、そして北海道の一部とエリアは徐々に拡大しているものの、東北や四国と沖縄では未だに利用できない状態です。
また、立ち合い工事が最低でも2回必要になること、申込みから開通までに時間を要する点がネックに挙げられます。
追加料金で工事を1日で済ませる同日工事も選択できますが、こちらは人気で予約が集中するので利用するのは難しいです。
そして同日工事の予約を入れられても、当日になって急に不可能になる可能性や、そもそも工事が1日で終わる保証はないのでそこも注意点ですね。
最大○Gbpsは実際の速度ではありません
NURO光を導入できれば、確かに最大2Gbpsの速度は魅力的ですが、実際にそれほどの速さでることはほぼありません。
あくまで最大2Gbpsまでの速度がでる可能性がありますよ?というだけの数値ですので、実際の速度はでても数百Mbpsといったところ。
現実的には100Mbpsでてくれたら不快に感じることはないでしょう。
また2Gbpsもの速度が必要になるケースは限られます。
SNSを確認したり、動画をストリーミングで楽しむ程度であれば、最大1Gbpsのソフトバンク光でも十分です。
どちらの光回線を選ぶべき?
ソフトバンク光のおすすめポイント
- 契約可能なエリアが広い(ほぼ全国)
- キャッシュバックが多い
- 工事期間が短い
ソフトバンク光は、契約できないエリアの方が珍しいので、大抵はどこの地域でも選んだり契約して利用が始められます。
キャッシュバックも、ひかり電話の加入と工事費が発生するNURO光より、ソフトバンク光の方がハードルは低く金額も大きなものとなっています。
ソフトバンクのスマホを利用している人なら、おうち割の形で割引が受けられる可能性があります。
ほかにソフトバンク光の強みを1つ挙げるとしたら、それはIPv6高速ハイブリッドの採用で安定した通信を実現している点です。
混雑を避けながら通信する仕組みによって、従来のIPv4のみと比べて圧倒的なスピードを叩き出すことを可能としています。
ソフトバンク光回線の速度はまずまずで、月額料金も決して悪くないといえます。
トップスピードよりも安定性を重視する回線ですから、オンラインゲームもできますが、ストリーミング動画を楽しむ時間が長い人向けです。
他社から乗り換えるとお得なキャンペーンの特典が適用されるので、お得感重視であれば断然こちらです。
NURO光のおすすめポイント
予約状況にもよりますが、NURO光は予約が埋まっていると工事までの待ちが長く、1ヶ月から2ヶ月ほど待たされたりします。
この間、既存の固定回線を解約したり、一時的にレンタルのWiFiを借りるなどする必要が出てきます。
他社だと早ければ1週間、遅くても2週間後には開通するので、改めて長期間待つことになりますし、それだけ人気なのだと窺えます。
エリアが限られていたり工事を待つことになりますが、回線のスピードは圧倒的に速く、同条件の比較における月額料金が安いのは事実です。
都内などでスピード重視ならNURO光一択ですし、待つことさえ納得できれば、快適なインターネット環境が手に入るでしょう。
通信の差がシビアに結果に反映されるオンラインゲームも、高速通信と遅延時間の短い方に軍配が上がります。
絶対的な速度と月額料金を優先するなら、NURO光回線の方が有力な選択肢となるでしょう。
長い目で見るとお得に使い続けられますし、乗り換えによって料金がお得になることもあり得ます。
エリア限定や工事までの期間はネックですが、これらのネックがあるとしてもメリットは上回ります。
4K画質以上のストリーミング動画を楽しんだり、家族でインターネット回線を共有するなら、迷う必要はないでしょう。
ゲーム好きでかなりのヘビー、あるいはコアゲーマーであれば、何も考えずに乗り換えた方が幸せになれます。
実際のところは、選択する料金プランやつけるオプション、契約のタイミングなどで月額料金やキャッシュバックの特典は変わってきます。
しかし基本的にはこのような傾向なので、光回線を比較検討する際の参考になるでしょう。
結局それぞれに一長一短がありますから、前提条件なしにいずれか1つのみを選ぶのは困難です。
その為、光回線に何を求めるかを明確にしておき、優先順位を決めて比較、検討を進めて決めるのがベストとなります。
まとめ
人気の光回線業者「NURO光」と「ソフトバンク光」の2サービスを比較しました。
当サイトとしてはNURO光をおすすめしますが、対応エリア外だったり急いで通信環境を整えたい場合などであればソフトバンク光のほうが有利です。
新しいもの好きで次世代の光回線を体験したいなら、最大2Gbpsの前者をおすすめします。
ブランドの知名度や回線の安定性、開通までの期間重視であれば、後者の方が期待に応えてくれます。
両方に魅力を感じるところがあると迷ってしまいますが、例えば速度と料金のみを天秤に掛けてみればどちらが希望に近いか分かるので、決めやすくなるはずです。