光回線

光回線を契約してもスピードがでない?意外な落とし穴!

最終更新日 2024年2月8日 by 管理人

光回線の通信速度について

光回線の最大の通信速度は10Gbpsと言われています。

ADSLで最大で5Mbps〜50Mbps、ケーブルテレビは最大で1Gbpsのプランがありますが、実測としては100Mbps程度にはなり、圧倒的に光回線の通信速度が速いです。

国が「光回線」を推奨するのには、光回線は高速で安定した通信環境を提供できるからです。

光回線を使うことにより、企業でのテレワークやオンライン会議の促進や医療や教育でのインターネットの普及、家庭での利用による生活の質の向上を期待しています。

余談ですが、1ビットというのは、2通りの値が表せるデータ量となります。
例えば、ONとOFF、あり/なし、といったところです。
100ビットは2の9乗で512通りの値が表せます。
コンピューターの内部処理や、画像や音声の圧縮、情報の暗号化ができるデータ量です。

それを考えると10億ビットのデータが通信できる速度というのは想像をはるかに超える量だと考えられます。

光回線のボトルネック

光回線の通信速度が遅くなる原因として考えられるのがボトルネックです。

またパソコンやスマートフォンなどのハード面がボトルネックになることもあります。

光ファイバーケーブルの規格
ONUの性能:
(光ファイバーから届く光信号をデジタル信号に変換する役割をする機器)

ルーターの性能,
端末の性能,
接続環境,
利用状況,通信速度が遅いと感じたら、ボトルネックになっているものがないかを探してみることです。

ボトルネックの改善方法

最大の通信速度が10Gbpsもある光回線でありながらも、速度が遅くなる時があるのはなぜでしょうか。

契約プラン

たいていの光回線会社での契約プランは、大きく分けて、「戸建てプラン」「マンションプラン」「ホームルータープラン」があります。
さらに、会社によって異なりますが、通信速度で月額料金が変わってきます。
従って、光回線を契約していると言っても、プランによっては最速ではない場合があります。

例えば

NTT東日本フレッツ光の場合のプラン

フレッツ光 クロス : 【データ送受信】最大概ね10Gbps

※最大概ね10Gbpsは、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。本技術規格においては、通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。また、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより大幅に低下することがあります。

引用:NTT東日本公式ホームページ https://flets.com/flets-hikari/

■フレッツ 光ネクストファミリー・ギガラインタイプ
【データ送受信】最大概ね1Gbps

■フレッツ 光ネクストファミリー・ハイスピードタイプ
【データ受信】最大概ね200Mbps
【データ送信】最大概ね100Mbps

■フレッツ光 クロス
【データ送受信】最大概ね10Gbps

回線会社によりプランや条件は異なります。ご自分が契約しているプランを確認し、遅いと感じたら、契約プランを見直してみることをお勧めします。

光回線を使っていれば通信速度が高速とは限らないということがおわかりになったでしょうか。

端末や周辺機器の規格の確認

契約をした光回線の通信速度に対応できない端末や周辺機器もあります。
最速の通信速度のプランを契約しても、その場合はボトルネックの原因となり最大限の活用ができません。

規格に合わせた光回線のプランにするか、プランに合わせて対応できる機器の準備をするようにしましょう。
モデムやルーターが古くても、最大限の通信速度で利用できないことがあります。
また光回線を使うにあたって、Wi-Fiを接続していると電波障害となり通信速度が落ちてしまう場合もあります。

例えばルーターですが、最大通信速度、対応周波数帯はルーターにより異なります。
光回線のプランを最大のプランにしたにも関わらず、ルーターの最大通信速度が54Mbpsまでのものであれば、通信速度は遅くなってしまいます。
光回線に関係する機器の規格を確認しましょう。

環境の確認

複数の端末を同時に利用できる光回線のプランであっても、最大限の端末を同時に使っていると、どうしても通信速度が遅くなります。
また、ゲームや動画などでデータ量が大きい通信を行うとやはり速度は遅くなってしまいます。
複数の端末を同時に使い、大容量のデータ通信を使うとなれば、どうしても最大通信速度で利用することは難しくなります。
インターネットを利用する人が多い時間帯も回線が混雑するため遅くなります。

光回線の通信速度が契約内容と異なり、様々な環境がボトルネックとなり最大の速さでの利用はできない場合もあります。

光回線の速度を上げる方法

通信速度が速いからと光回線にしたのに「そんな落とし穴があったとは!」と思ってしまいますよね。
では、できる範囲で光回線の速度を上げる方法をここでご紹介したいと思います。
契約プランのグレードアップを検討してみましょう。
グレードアップするとはいっても、その分使用料があがってしまいます。計画を立てての見直しをしてください。
また、先に述べたように、プランをグレードアップしても周辺機器などが対応していなければ、速度は速くならないので注意しましょう。

端末や周辺機器を通信速度に対応している機器に買い替える。
モデムやルーターも新しいものに買い替える。
新しければいいのではなく、光回線のプランに合わせて対応できるものを選ぶようにしましょう。
よくわからない時は購入する際に店員さんに確認してみてください。また金額も異なるので、こちらも予算を立てて購入を検討しましょう。

同時に複数のデバイスを使わない。
同時に6つまで使えますといって、最大限の6つのデバイスで利用をすれば、速度は落ちてしまいます。同時に複数使わないように工夫しましょう。

インターネットの利用を混雑していない時間帯にする
同時に使用する使用しないは、自分たちだけの問題ではありません。
インターネットの利用者が多いと回線が混雑してしまうため、グレードアップしたプランであっても速度が落ちてしまいます。
時間帯を選ぶのは難しいですが、特に大容量のデータを利用する場合は、日中の時間帯を避けた方が通信速度は速くなる可能性が高いです。

プロバイダの変更を検討する
(プロバイダによっては通信速度が速いプランがあります。)
変更するにあたって、エリアが限定されていたり、利用料が高くなったりしますので、
資料などで内容を確認したり、説明を聞いたりして検討するといいです。

以上のような方法で速度をあげることができますが、確実に速くなるという保証があるわけではないです。 

まとめ

光回線はインターネットを利用する際に、一番通信速度の速い回線です。
速いからと契約をしたにも関わらず、「スピードがでない!」と感じてしまうことがあります。
思っていたよりも遅いと感じても、どうして良いのかわからずに諦めている人も多いのではないでしょうか。
光回線の通信速度が遅い場合は、きっとどこかに光回線のボトルネックが潜んでいます。
通信速度の速い光回線を契約して速度が遅いと感じたら、諦めずに1つ1つ確認してください。
光回線を契約し設置してしまってから「落とし穴」に落ちてしまわないように事前に周辺機器や環境を確認しておくことをお勧めします。

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