最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
光回線を利用している戸建てであれば、必ず光回線終端装置(ONU)があります。
通信信号の変換装置であり、これがなければインターネットと接続できないというほど大切な装置です。
屋内まで光回線を引く戸建の場合だと回線プラグ(光コンセント)のある部屋に設置されますが、マンションの場合だと共有部に設置されるため、見たことのない方も珍しくありません。
いずれも契約した通信会社から提供される専用機器であり、家電量販店や通販で購入できない通信機器です。
そこでまずは光回線終端装置とはどんな機器なのか?を解説しつつ、故障時の対処法を紹介していきます。
光回線終端装置(ONU)とはどんなもの?
ONUの最も重要な役割は、光信号とデジタル信号を変換になります。
パソコンやスマホといったデバイスでは、光信号を直接的に解析する機能がないため、ONUによってデジタル信号へと変換します。
つまりケーブルから送られる光信号をデジタル信号へ、またパソコンやスマホから送られるデジタル信号を光信号へと相互変換することで、我々は動画やゲーム、SNSといったアプリを楽しめるのです。
モデルとは別物です
ONUと間違いやすいのが、モデムです。
光回線が普及する以前まで主流であった電話回線やADSLサービスなどで使われていたモデムは、アナログ回線(電話回線)やADSL、あるいはケーブルテレビをデジタル信号へ変化する装置であり、現在ではあまり見られません。
Wi-Fiルーターとも違います
またルーターと間違えられることも多いです。
通信会社によってはホームゲートウェイと呼ばれており、ひかり電話や他の通信機器(wifiルーター)など、複数の通信機器をネットに接続させるための中継機器です。
つまり家庭内(あるいはマンション共有部)に引かれた光回線は、まずONUと接続され、次いで中継機器のルーターと接続されます。
そこからさらにひかり電話や市販されている無線LAN機器、またはパソコンやスマホなどの各デバイスという形で通信しています。
光回線終端装置が故障しているかどうかの見分け方
もし光回線終端装置が故障してしまったらネットができなくなります。
動画視聴や通販や金融に加えてテレワークなど、ネット接続を前提とした生活が当たり前になった中で、絶望的な状況といって良いかもしれません。
もしトラブルが起こるとネットが頻繁に切れるようになったり、通信速度が極端に落ちるといった現象が起こります。
ただし、これだけでは必ずしもONUが故障したとは限らないことに注意してください。
まずはトラブル状況をチェック
ルーターや無線LANなどのトラブルでも同様の通信の不安定さを感じるため、まず原因をつきとめる必要があります。
とはいっても難しく考えなくてもかまいません。
なぜならば、光回線終端装置に搭載されているライトを確認するだけで良いからです。
LEDライトの意味
上から順番に「認証」「UNI」「光回線」「電源」があり、正常に機能していれば緑色に点灯(あるいは点滅)しますが、何らかのトラブルがあれば、いずれかのライトが消灯状態になります。
それぞれの機能を簡単に説明しましょう。
まず認証とは回線情報の認証を指しており、1本の光ケーブルで共有される最大32世帯分の中から自分の家に引かれている通信信号を認証判定する機能を指します。
またUNIは、データ通信ができているかを確認する機能のことであり、光回線はONUと通信できているのかをチェックしています。
そして電源はONUの電源が入っているかどうかを示します。
故障したかも、と感じたときは4つのライトを確認しましょう。
全て点灯(あるいは点滅)していれば、ONUは故障していないため、他の通信機器のトラブルの可能性が高いと考えられます。
いずれかのライトが消灯状態の場合は、ONUに何らかのトラブルが生じている可能性があります。
ONUトラブルへの対処法
トラブル発生時の対処法は、まずONUとプラグがしっかりと接続しているのかを確認します。
またACアダプタを取り外して1~5分ほど間をおいて再度、電源を入れてみてください。
これによりONUが自動で再起動するため、トラブルを解消できる場合があります。
もし再起動しても解決しない場合は、故障だと判断できます。
故障だった場合の対処方法は?
契約中の通信事業者へ交換依頼しましょう
ONUは家電量販店や通販サイトなどで販売していないため、故障した場合は契約している通信会社に電話連絡して交換してもらわなければなりません。
連絡の際には「ONUのライトが消灯していてネットに接続できなくなった」と説明しましょう。
また担当者からいくつかの質問をされる場合があります。
よくある例としてはONUを落下させたり、浸水していないか、回線ケーブルの接続や電源プラグが入っているか、再起動したかの確認などです。
その後、交換のため担当者が訪れる日時を確認されます。
連絡した時間にもよりますが、早ければ当日、遅くても翌日あるいは数日で担当者が、代替のONUを手に訪問して交換してくれます。
またトラブルを起こしたONUは、持ち帰ってくれるため処分する手間も省けます。
通常使用でトラブルが起きた場合のONUの交換費用はかかりません。
みなさんが毎月支払っている光回線代金に含まれているため、トラブルが起きた場合でも無料で対応してくれます。
まとめ
光回線終端装置ことONUが故障かも?と思った時の対処方法を解説しました。
まずは本体のランプをチェックしてトラブル状況を確認しましょう。
そしてここで紹介したように故障だと思われた場合は、自分が契約している通信事業者に交換依頼することになります。
故意による故障でなければ費用が発生することはないと思いますが、念のため業者に確認してみてくださいね。