最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
はじめに
光回線を利用するには
1-1 光回線とは
光回線とは、光ファイバーを使ってデータを送受信するインターネット回線のことです。他の回線との違いはどこにあるのでしょうか。
光回線の最大通信速度は約1Gbpsです。1Gbpsは1000Mbpsで、これは1秒間に10億ビットのデータ通信できる速度に値します。それと比べ、屋外に持ち運びができる「モバイルルーター」は約700Mbpsで光回線の7割くらいの速さとなります。「ケーブルテレビ」は約300Mbpsで光回線の3割の速さです。一番速度が遅くなってしまうのが、「ADSL」で光回線の0.1割~0.5割で約10Mbps~50Mbpsの速さとなります。
現在、インターネットは動画やゲーム、仕事ではテレワークやオンライン会議で利用するため、大容量のデータ通信を必要とします。そのためには、光回線利用を選択することがお勧めです。
1-2 光回線を利用する前に準備すること
光回線を利用するにあたって、事前に準備をすることがあります。
- パソコンやスマホなどの準備
- 光回線業者の選定
- プロバイダの選定
- 光回線の契約(開通工事の予約)
- 光回線には工事が必要となるため、住居が賃貸の場合はオーナーの許可が必要な場合があります。まずはオーナーに確認をしてみてください。
- 光回線を繋ぐため周辺機器の準備が必要
準備にあたって気を付けなければならないことがあります。光回線の契約には、いろいろなプランがあります。プランにより利用できる通信速度が変わってきます。速ければ速いに越したことがないと考えて契約をしても、お持ちのパソコンや周辺機器がその規格に適合している必要があります。規格に適合していないと、せっかく通信速度が速いプランにしてもそれを活かして利用することができません。
光回線を利用する場合も、同じことが言えます。通信速度に合った規格のものを選ぶ必要があります。または、お持ちの機器に合わせた光回線のプランを選ぶ必要があります。それらを踏まえて、準備をしていきましょう。
光回線で快適な通信をするためには
まだ、光回線を使っていない場合、快適に通信をするために光回線の契約をしようと考える人は多いと思います。そのために確認をしておくことをいくつかご紹介します。
2-1 光回線業者の選定
光回線業者を選定するには、まず以下のポイントを確認してください。
- 光回線の提供エリアにインターネットを利用する場所が入っているか
- スマホとセット割引となることが多いので、スマホの契約会社で光回線もやっているか
- プラン内容
- 可能な通信速度
- 最大通信速度と実測速度の2通りの表現があります。最大通信速度は理論上の速度になり、実測速度は実際の速度になります。よって、実測速度の確認は必要です。
- 可能な通信速度
- 初期費用はいくらくらいか
- 工事費用はいくらか また工事の予約をスムーズにできるか
- 月額料金はいくらで、料金に含まれているものは何か
- プランの契約後に他のプランに変更ができるのか、また解約の条件などは何か
他にも気になることがあれば、1つ1つ確認をして納得してから契約をすることをお勧めします。
2-2 光回線を快適に利用するために必要な端末や周辺機器
- パソコンやスマートフォン
- CPU(コンピュータの処理速度を左右するパーツ)の性能が高いほど処理速度が速くなります。
- メモリ(CPUが処理するために必要なデータを保存)容量が大きいだけ、CPUが処理できるデータ量が変わります。
- ストレージ(アプリやソフトなどを保存)容量が大きいほど、データの保存がたくさんできます。
- グラフィックボード(画像や動画の処理)容量が大きいほど、画像や動画の描画速度が速くなります。
- 光コンセント
- 一体型は差込口が1つなのでスッキリとしていて工事も比較的簡単にできます。
- 分離型は、設置場所の自由度は高くなりますが、工事が複雑になります。
- ONUの設置
- 無線ルータの設置(Wi-Fiでインターネットに接続する場合に必要)
性能により光回線を快適に利用できるかどうか変わってきます。
パソコンやスマホ(特にパソコン)の性能が低ければ、光回線の通信速度が速くても、それに適応できないため、性能に合わせた速度になってしまいます。
室内に設置する光ファイバー用のコンセントです。もともと光コンセントが設置されている場合がありますので、回線業者に確認してもらった上で、なければ設置工事を依頼する必要があります。
光回線を利用するには光ファイバーを接続しなければならないので、専用のコンセントが必要となります。それぞれの特長は以下の通りです。
光コンセントをどこに設置できるかを含めて、どちらにするか検討をしてください。業者に相談をして決めるのも一つです。
光ファイバーを通ってきた光信号を電気信号に変換をするための機器です。ONUは電源コンセント、光コンセント、LANケーブルの近くに設置する必要があります。ONUの性能により通信速度は変わります。よって設置するONUがどのくらいの通信速度に対応しているかが重要となります。
無線ルーターの性能によりデータ通信速度が変わります。また設置場所によっても通信速度が変わります。設置場所が悪いと電波を遮られてしまうため通信速度は遅くなります。
1に関しては、ご自分で準備する必要があります。それ以外は回線業者が準備、または回線業者からレンタルできます。光回線の契約をする前に、準備するものを確認してください。その際に、プランによってどの性能のものが合致しているかを確認しておくと、快適な通信が可能になります。
光回線を快適に利用するための環境
光回線の契約後は快適に利用したいものです。そのためにはどんな環境が必要なのでしょう。
- 光回線の契約プランをグレードの高いものにしましょう。ただしその場合は、先にも述べたように、それに適応した機器の準備をしてください。
- パソコンなどは端末の性能が良いものを選びましょう。
- 無線ルーターは、壁や家具などの障害物がないところ、あるいは離れたところに設置するようにしましょう。
- 部屋の真ん中(現実的には邪魔で難しいと思うので、家の真ん中に位置する場所でも良いです。)
- 床から1m~2m離れたところ(床や壁の直置きは避けましょう。)
- 金属製の家具などから離れたところ
- テレビなど電化製品から離れたところ
- 水から離れたところ(例えば水槽の近くは避けてください)
- エアコンなどの風が直接あたらないところ
快適な場所としては
まとめ
光回線は通信速度が速いものを契約しても、環境が整っていいなければ、それを最大限に活用することはできないということがおわかりになりましたでしょうか。
ここで記したことをすべて網羅するということはなかなか難しいのですが、できる範囲で整えてみてはいかがでしょうか。
そして快適な通信をするための準備によって、光回線の契約プランを検討するというのも良いと思います。インターネットの利用用途によって、通信速度の速さを必要としない場合もあると思います。自分がまずインターネットを何に利用するのかを検討し、そこから改めて機器を確認をして光回線の契約を進めてください。契約プランや機器も価格が高ければ良いというわけではありません。快適な通信をするためには、光回線に必要なもの同士を適合させることが最も重要だと考えられます。