最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
総務省が
「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果」
を発表してました。
なんで5月区切りなのか意味不明ですが、毎年11月と5月の半年単位でブロードバンド回線のデータ通信量を調査してるらしい。数値は通信事業者5社のデータと、各社の市場シェアから算出した推定値となってます。
データを見ると、インターネット回線(ブロードバンド)の通信量がたった1年前に比べても増えまくり(汗)。最近光回線系の評判で遅い・繋がらない系の声増えてるなーって思いますけど、そりゃそうなるよねって感じです。
ちょっと発表されたデータを見てみましょう。
過去13年のインターネット回線の通信量推移
- 赤線がブロードバンド回線(光回線、ADSL、ケーブルテレビ、FWA)の全体の下り/ダウンロード/受信データ通信量
- 黄色線はデータ提供した通信着業社5社の通信量
- 青線は全体のアップロード/上り/送信データ通信量
- 一番下の茶色線は5社のアップロード通信量
- 単位はGbps
全体の下り通信量は2017年5月時点で9559Gbpsとなっています。わずか1秒で約1万Gbpsものデータを受信してるとかよくわからん数値ですね。
光回線の一般的な最大速度は1Gbpsですが、実速は0.1Gbpsとかその辺でしょう。ウチのauひかりは0.01Gbpsですけどね(汗)。で、仮に一人あたり0.1Gbpsとしたらおおよそ10万人が同時に接続してる計算に。日本のトータル契約件数が約3900万件くらいなので同時利用者は意外と少ない?
ちなみに、単純に1契約あたりの速度にすると、約0.00025Gbps=0.25Mbps=250kbpsという激遅環境になります(汗)
ま、それはいいとして、通信量の増え方がヤバすぎる。
1年前に比べて約4割増えてます。2年前からは倍増、3年前からは3倍以上に。2014年あたりからの増え方が急すぎる・・・。もしこの調子で増えていったら、東京オリンピックがある2020年にはネットがまともに使えなくなるかも?!外国人観光客が押し寄せたとき、フリーWi-Fi利用者も増えるのは間違いないですし、フリーWi-Fi本体からはブロードバンド回線でやりとりしてることがほとんど。今より「遅い!」「繋がらん!」みたいな不満の声が溢れそうですね。
発表データには時間帯別の通信量グラフもあったのでみてみましょう。
【曜日別】1日の時間帯別データ通信量
ダウンロード/下り/受信
字が小さくて見づらいんですが、一番上の線が2017年5月のもの。その下が2016年、その下が2015年と1年づつ過去のデータになっています。
パッと見でわかるとおり、通信量はぐぐっと増えてます。
よく使われている、混雑する時間帯は20時前後ですね。たしかにネットの評判ではこの時間帯に遅くなるって声が多め。インターネットを使った仕事をするなら午前2時くらいから始め、夕方に終わる感じなら快適に作業できそうです。
アップロード/上り/送信
通信量の割合はダウンロードと似たようなもの。同じく20時前後が混雑しています。
まとめ
このままじゃヤバイ!がハッキリわかるグラフでした。
光回線最大手、フレッツ光サービスを提供しているNTTもこの辺は対策考えてて、次世代高速回線の実験やってます。少し前に成功してました。
参考記事⇒NTTが100万Gbpsの通信を実験。成功したらしい
これ早く実用化して欲しいですね。この環境なら、「君の名は」の超キレイな画質の動画を一秒間に数千本受信できるレベル(君の名はBDの容量知りませんがだいたいってことで)。いいですねー。これならあと10年、15年くらいは今の調子でデータ通信量が増え続けても耐えられそう。
そして、フレッツ光回線を借りてる光コラボ系業者も、そのまま使わせてもらえるなら安泰でしょう。
ただauひかりのKDDIさんは何かやってるんですかね?特にそれらしきニュースを見かけないので、いちユーザーとして不安になります(汗)