最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
無線ルーターにはたくさんの種類があり、価格も様々です。どれを準備すればいいのか検討をする際の参考にしてみてください。
3-1 無線ルーターを選ぶときのポイント
無線ルーターには電波の種類があります。
- IEEE802.11a
- IEEE802.11b
- IEEE802.11g
- IEEE802.11n
- IEEE802.11ac
- IEEE802.11ax^
これは通信規格をさすのですが、それぞれに特徴があります。
この規格に合わせたルーターを選ばなければなりません。
通信速度が一番速いのは最新の「IEEE802.11ax」になるので一番お勧めです。
また電波の種類により届きやすさも異なります。
届きやすい規格は障害物に強い「IEEE802.11g(11g)」と「IEEE802.11n(11n)」になります。
電波環境があまり良くないところで利用する場合は、この2つがお勧めです。
気を付けるのが、無線ルーターによって、電波が届く範囲が違うので、設置する家の大きさに合わせて選ぶことです。
例えば、ルーターを設置する場所とパソコンなどのデバイスを使う場所の部屋が異なったり、階数(1階と2階で使う)が異なるといった場合です。
また同時に使うデバイスの数も考えないとなりません。
例えば同時にパソコンとスマホ、テレビを使うなどです。一般的なルーターで3つのデバイスまで利用可能で、高性能なものになれば6つくらいまで大丈夫です。
無線ルーターにより機能も異なります。
- セキュリティ機能
- プリントサーバー機能
- 簡易NAS機能
NASとはネットワークに接続されたストレージ(データを保存するための場所)のことで、複数のパソコンやスマートフォンからファイルにアクセスすることができます。簡易NASは、Wi-Fiルーターの余剰処理能力を利用するため、初期費用が安く、設置も簡単にできます。その分性能や機能はNASの専用機器より制限されます。
net.USB機能
net.USB機能とはUSB機器をネットワーク経由で共有するための機能です。この機能があることで、USB機器を離れたところから利用できたり、複数の機器で共有できたりします。
これらがあるかないか、それは用途により必要かどうかで決めていきます。
どのように使うにしろセキュリティ機能は必要です。
以上より、どの無線ルーターを選ぶかで価格も変わってきます。
まとめると
通信規格は、最新のIEEE802.11axがお勧めです。
アンテナ数は、電波の届きにくい場所に設置する場合はアンテナ数が多いものを選びましょう。
同時接続台数は何台とするか(一緒に使う可能性のある人数)確認しましょう。
用途に合わせた必要な機能は何かを検討しましょう。
予算を考えましょう。安いのであれば1万円いかないのもあれば、高いのでは10万円超えるものもあります。
これらを踏まえ、どの無線ルーターを利用するか検討してください。
ルーターは古くなると速度や安全性の低下の可能性があるので、4〜5年程度で買い替えがお勧めです。それも踏まえての購入の検討をしてください。
おすすめ無線ルーター3選
2023年10月現在でのおすすめの無線ルーターをご紹介します。
NEC Aterm WX11000T12
■特長■
トライバンド対応
3つの通信帯域(6GHz帯・5GHz帯・2.4GHz帯)を使うため、高速通信が可能で、電波も安定しています。
GHz(ギガヘルツ)帯とは周波数が1GHz(1秒間に10億回振動する周波数)以上の周波数帯のことを言います。
2.4GHz帯はWi-FiやBluetoothに利用されています。
今スマホなどで5Gとか6Gと耳にしますが、高周波であればあるだけ、より多くの情報を高速に伝送できます。動画やゲームなどの容量の多いデータ通信が必要な場合に適していますが電波が遠くまで届きにくいというデメリットがあります。
10Gbpsポート
10G高速回線を利用できる10Gbps有線LANポートを搭載しています。
10Gbps(ギガビット)とは1秒間に100億ビットのデータを転送できる速度で、動画やゲームのダウンロード、高解像度映像など大容量のデータの送受信、仮想化技術の利用などに適しています。
Wi-Fi機器を守る
トレンドマイクロ ホームネットワークセキュリティ機能が利用可能です。
機器詳細: NEC AtermStation公式サイト :https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx11000t12/spec.html
TP-LinkArcher AX80
■特長■
超高速AX6000 WiFi
最大6Gbpsの高速接続とより効率的で混雑のない通信を実現
豊富なポート
多彩に備えており、ニーズに応じた快適な接続をサポート
遠くまで届く
アンテナを4本内蔵しており、広範囲をカバー可能
たくさん繋がる
複数のデバイスへ同時にデータを送ることができます。
TP-Link HomeShield
セキュリティサービスが標準搭載されており、最新のサイバー脅威から守ります。
機器詳細: TP-Link公式サイト :
https://www.tp-link.com/jp/home-networking/wifi-router/archer-ax80/v1/
バッファロー WXR-6000AX12P
■特長■
デュアルスタックダイポールアンテナ
設置環境に応じてアンテナの配置をカスタマイズが可能です。
デュアルスタックダイポールアンテナにすることで、電波の距離を延ばせたり、通信速度を向上させることができます。よって広いエリアをカバーしたい場合や、高速な通信にしたい、特定の方向に電波を集中させたい場合などに適しています。
ただアンテナのサイズが大きくなるというデメリットもあります。
8×8 ビームフォーミング
8×8 ビームフォーミングとは電波を、8つのアンテナを使って8つの方向に集中させます。そのため、スマートフォンを家中の様々な場所で使用しても、通信速度を維持して、安定した通信ができます。
従来規格Wi-Fi 5(11ac)より約2.7倍高速
10Gbps回線(規格値)をフル活用、INTERNET / LAN 10Gbps対応ポート搭載
「4K・8K映像のネット配信」 「家庭内の家電などを外出先から操作」「eスポーツ」など、 高速インターネットが必要なサービスを利用することができます。
機器詳細: バッファロー公式サイト :
https://www.buffalo.jp/product/detail/wxr-6000ax12p.html
まとめ
インターネットを利用することが当たり前の世の中になっていますが、その準備をするのは簡単なことではありません。
様々な用語も飛び交い、何をどうすればいいのかわからないことも多いと思います。
よくわからないから、取りあえず最新のものにすればいいか、安いのでいいかと決めてしまうと、いざインターネットを利用しようとしたら、接続できないなど不具合がでてきてしまいます。さらにどうしたら良いのかわからなくなってしまいます。
インターネットを利用できるようになったら、何に使うのかをまず考えて、それから用途に合わせ何を準備したら良いか検討をしてください。
またどんどん新しい技術がでてきていますので、最新の情報を得て検討することも忘れないようにしましょう。