最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
光回線のビス止め工事について
光回線工事をするさいには、壁に穴を開けてケーブルをビス止めして配線するケースが多くあります。
賃貸住宅の場合には、壁に穴を開けても良いのか、またビス止めを伴う配線をしても良いのか、家主に確認することになるでしょう。
もし確認しないで行うと退去する時の原状回復でのトラブルになりかねませんし、光回線の引き込みそのものが、家主の責任で行ってもらえるケースもあります。
一方で、持ち家であっても光回線のケーブル配線によって外観が悪くなるといったデメリットがあり、可能な限り壁などは傷つけたくないものです。
光回線工事のケーブル引き込み
光回線を利用するためにはケーブルの引き込み工事をする必要がありますが、ここでは屋外と屋内の2つの場所で行うことになり多くの場合には、それぞれ2回にわけて行うことになります。
屋外の場合には電柱などから光ケーブルを取り出して取り付ける家の外壁までの作業が該当し、屋内へ接続するためのキャビネットを設置するものです。
ビス止めが不要になるパターン
電話線の配管が使えるとき
外壁に設置されたキャビネットからは壁に穴を開けて引き込みますが、このさいに、もともとある電話線の配管を利用して引き込むか、エアコンや換気扇などの既存の穴を利用する方法もあります。
光ケーブルのサイズは、従来の電話線と比べても極めて細く、穴を開けるといってもわずかに10mm程度で済ませることができます。
このうちビス止めしない方法は、既存の電話線の配管を利用する場合で上手く行けば、穴あけもビス止めも発生せず電話の引込口に回線終端装置を設置できます。
しかし、この方法は必ずしも出来るものではなく何らかの理由でケーブルが入らないケースがあります。
特に距離が長くなると曲がっている部分も多くあって難しいものですし、また複数の電話線を通している配管の場合には困難です。
このような場合には別の場所からアプローチする必要があります。
エアコンなどの穴を使う
電話線配管がNGの場合は、穴を開けたり、エアコンなどの既存の穴を使って引き込みが行われます。
この場合に問題となるのは回線終端装置を設置する場所で、穴からすぐ近くの場所であれば、ビス止めしない状態でも使うことができますが、室内を配線する場合にはビス止めが必要なケースもあります。
ただ現在では両面テープで固定することも良く行われており、そのためのクリップや配線隠しのアイテムも売られています。
作業員にあらかじめお願いしておけば、ビス止めしないでも光ケーブルの屋内配線は出来ますが、部屋に引き込んでから別の部屋に回線終端装置を設置したいという場合には穴を開けなければならないケースもあるので、事前に設置する場所を考えておきましょう。
屋内配線はビス止めなしでも工事可能
ビス止めしない工事は屋内の配線に関しては可能で、作業員に伝えておけば壁を傷つけるような作業は最小限にしてくれます。
基本的に室内に引き込まれてしまえばケーブルにかかる力はほとんどありませんから、極端な話、ぶら下げておいても良いものです。
このためビス止めしない場合には引き込んだ線をぶら下げた状態で使うことになりますが、この場合だとものが引っかかったりすることもあり良くありません。
このため可能であればクリップや配線隠しを使って固定する方が良いといえます。
両面テープでもOK
しっかりと固定するのであればやはりビス止めをするのが良いですが、傷つけたくないような場合には両面テープを使うのが良い方法です。
両面テープでも、非常に強力なものもあり、固定するのには十分な機能を持っています。
一方で接着剤とは異なって永久に固着するものではなく剥がしやすいものもあり、費用は掛かりますが壁を傷つけたくないような場合に向いています。
特に配線隠しを用いれば、配線も隠れてケーブルも固定できるので一石二鳥ですが、壁紙の素材によっては両面テープも適したものを使わなければ剥がれてしまう場合もあります。
屋外配線はビス止め必須
一方で屋外に関しては、残念ながらビス止めしない方法はありません。
理由としては、電柱から分岐したケーブルをそのままの状態で使うと何らかの理由で引っ張られたりするためです。
このためしっかりと固定しなければならず、大抵の場合には引き留め金具に繋がれます。
引き留め金具を固定するには2本から4本のビス止めが必要です。
また光ケーブルを屋内のケーブルと接続するためのキャビネットも取り付けなければならず、こちらも3個所程度のビス止めが必要になります。
ただ電話線を引き込んでいる場合には、それらを再利用することも可能で新たなビス止めを発生させないで固定することも出来る場合があります。
まとめ
光回線工事でビス止めせずに実施できるのか?について解説しました。
いずれにしても屋内に関しては、工夫次第でビスを使わない工事方法はあり、作業員に伝えておけばそのように工事を行ってくれます。
しかし、屋外に関してはケーブルを固定する必要性からビスを使わないわけにはいきません。
既存の設備を再利用できれば新たなビス止めを行わなくて済むケースもありますが、そのような場合がなければビスを使わない工事をしないというのは難しいといえます。
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