最終更新日 2024年2月8日 by 管理人
インターネットの回線を換える際に注意しなければならないこととして、固定電話の電話番号が挙げられます。
近年では固定電話をあまり使わないという人も多く見られますが、いざ番号が変わってしまうと支障をきたす家庭も多いことでしょう。
光回線で電話番号をそのまま引き継ぐには?
インターネット回線を光回線に換える場合には、電話番号を引き継ぎするための条件を満たしていなければなりません。
NTT固定電話の番号がすでにあることが前提
基本的には利用している電話番号がNTTの加入電話を契約した際に発行されているものである必要があります。
NTTの加入電話とは、NTTが提携しているアナログ電話のことを指し、以前の固定電話はすべてがNTT加入によるものでした。
当然のことながら加入電話で使用していた番号を、他社に換えたとしても引き継ぐことは可能です。
しかしその後NTT以外の電話会社も固定電話を提供するようになり、それぞれの企業が番号を独自に発行するシステムとなっていきました。
これと同じように光ファイバーの普及によって各業者が光電話の番号を独自に発行するようにもなりました。
光電話として発行されたものはNG
光回線業者が発行した光電話の番号の場合、NTT加入電話以外で発行されたものなので、番号をそのままに他社のサービスに引き継ぐことができません。
たとえばauひかりに申し込んでその時に番号を発行してもらった場合には、解約後にほかのサービスに番号を引き継ぐことは不可能です。
もしもフレッツ光で番号を発行してもらっていた場合も同じようなことが言えます。
フレッツ光から別のサービスに番号を引き継ぐことはできません。
同じNTTであってもフレッツ光と加入電話はまったく異なるものです。
加入電話で発行していれば、どのようなサービスに何度換えたとしても番号を引き継ぐことができるということです。
引っ越したときはどうなる?
インターネット回線の解約したり乗り換えをすることは、引っ越しをきっかけに行われることも多く見られます。
しかし引っ越しの場合にはたとえNTT加入電話で使用していたものであったとしても、変わってしまう可能性が高いでしょう。
多くの場合電話番号は市外局番と市内局番、加入者番号の三つに分かれていて、地域ごとに番号が定められています。
市区町村ごとに市内局番が決まっているので、自分が住んでいたしとは異なるエリアに引っ越しをしてしまった場合にはほぼ変わります。
これは市区町村ごとに局舎の対応エリアが異なることが原因です。
市区町村単位で引っ越しをしてしまった場合には、最寄りの局舎も変わることになるので、それに伴って番号も変わってしまうんですね。
いくら光ファイバーの普及によって直接固定電話サービスが提供されるようになったといっても、電話番号のルールに関してはNTTのルールがそのまま引き継がれているということです。
またまれに同じ市内での引っ越しであっても、局舎の対応エリアにより番号が変わるケースもあるため十分な注意が必要です。
電話番号をそのまま引き継ぐ方法
ここまでは加入電話以外は番号が変わってしまうということについて解説してきました
ただし面倒な手続きが必要となりますが、同じ電話番号をそのまま使い続けるための方法も存在しています。
まずは乗り換え前の契約先からいったん光電話をNTT加入電話に戻しましょう。
具体的な手続きとしては、光電話の解約時にNTT加入電話へ戻したい意向を伝えましょう。
するとNTTによって加入電話に戻す工事が行われることになります。
この時に工事費用が発生しますが、工事内容によっても若干の差は見られますがほとんどの場合が2000円程度となります。
工事が行われる日は固定電話が使えなくなってしまうため十分に注意しましょう。
工事日を変更する場合には、NTTにそれを連絡することにより変更が可能です。その時に乗り換え前後の契約先に連絡する必要はありません。
NTT加入電話に戻す工事が完了すれば、光電話サービスの解除が行われることとなります。
こうしてNTT加入電話に戻す工事が行われることにより、最初に使っていた番号が無事に確保されるます。
次の光電話に乗り換えるまでは、電話機の回線を光回線の装置からもともと使っていたモジュラージャックに差し替えなければなりません。
NTTに加入している電話なので、当然のことながら基本料金や通話料金は通常のNTT加入電話の料金が適用されることになるため、光電話のように安く設定されることはありません。
それほど使われることのない固定電話ですが、この期間の電話代については十分な注意が必要です。
そしてあらためて光電話に申し込みます。
光電話の申込み方法は2つ
光電話の申し込みについては、乗り換えと同時に申し込む方法と、乗り換えた後にあらためて申し込む方法の二つあります。
番号をそのまま利用するため、番号ポータビリティを利用する旨を伝えて申し込む必要があるでしょう。
普通に加入電話を利用休止にしてしまうと工事の際に番号が変わってしまうため、ナンバーポータビリティーの工事で維持した状態のまま加入電話を休止状態にし、光電話とかぶらないようにする仕組みです。
工事が終わればすぐに利用は可能となります。
詳しくは各社の相談窓口で確認してみましょう。
まとめ
光回線契約で光電話にするとき、ずっと使っている固定電話の電話番号をそのまま引き継ぐ方法について紹介しました。
光回線業者を乗り換える場合、光電話の番号そのまま引き継ぐことはできませんが、NTT加入電話がある状態からなら可能です。
携帯電話の普及率が100%に近い状態になっているため、固定電話の必要性はかなり薄れてきていますが、昔から使い続けている家の電話番号が変わることは避けたい人も多いはず。
役所や銀行などの大事な電話は家の電話にかかってくることも多いです。
ほかにも家電ならではのメリットも多いので、番号を変えたくない人は注意して光回線を契約しましょう。